Alumni Talk“インパクト投資を基礎から考える~米国の潮流と日本のこれから”

2021年2月13日(土) 10:00 - 11:30にインパクト投資を基礎から考える~米国の潮流と日本のこれから』を実施しました。

今回は若手の卒業生の皆さんに登壇してもらいました。WG13須藤 奈応さんをメインスピーカーとして、モデレータとしてWG18島貫 まどかさん、ディスカッサント WG15 上田 來さんに参加いただきました。内容は以下の通りですが、須藤さんはテキサスから参加していただき、インパクト投資とは何か。ESGとは何が違うのか、インパクトをどうやって評価するのか、日米の現状とこれからの見通しを豊富なご経験、知識でわかりやすく解説いただきました。

 

まとめでお話しいただいた、「ポスト ミルトンフリードマンの時代に突入」、「社会課題は解けるかもしれないイシュー」、というのが印象的な言葉でした。また、トレードオフから「事業活動の競争力の源泉」への転換、というのも示唆的でした。日本への示唆として、インパクト投資業界への金融関係者の積極的な参加と事業会社における徹底的な取り組みとグローバルへの情報発信、をあげられました。

 

参加者数50人と、この手のイベントとしては最大の集客となり、多くの質問が出されました。須藤さんのスライドがとてもわかりやすかったのと、島貫さんのモデレートが素晴らしく、時間内ですべての質疑をこなしていただきました。上田さんのコメントも経験値からこのセッションをより深いものにしてくれました。この領域は進化が早く、また数年後には状況はさらに変化しているかもしれませんので、また機会があれば同様のイベントを持てればと思います。
最後に、須藤さんからは社会課題解決xファイナンスに関する海外のニュースレターサービスについてのご案内がありました。ご興味のある方は写真のQRコードで申込みいただければ幸いです。最後にはなりますが、今回の企画および当日のZoomのサポートをしていただいた河合さん(WG93)に感謝申し上げます。

講師: 須藤 奈応、Nao SUDO, WG'13

2005年に東京証券取引所(現日本取引所グループ)に入社。上場会社の適時開示サポートに関する業務に従事。ウォートン留学中に、社会的証券取引所を設立したImpact Investmetn Exchange Asiaでのインターンをし、ソーシャルファイナンスの世界に関心を持つ。MBA取得後は経営企画部にて新規事業開発及び社内起業制度に係る企画に従事。現在は、カリフォルニア州パロアルト在住。スタンフォード大学でアントレプレナーシップを学びながら米国におけるインパクト投資の調査を実施。スタンフォードエンジニアリングスクールでの社会起業家育成のコース設立検討メンバー。GSG国内諮問委員会リサーチチームのメンバー。多摩大学社会的投資研究所客員研究員。