Boardroom#6 為末大氏

リオオリンピックたけなわの8月9日に、400mハードル日本記録保持者で、世界選手権で2度メダルを取られ、現在はスポーツコメンテーター・タレント・指導者などで活動中の為末大氏を迎えて長島・大野・常松法律事務所 36階大会議室という素晴らしい眺めの会議室でお話を伺いました。

2000年シドニー、2004年アテネ、そして2008年北京と三大会に出場された為末さんでないと聞けない話をたくさん伺いました。ドーピング検査の話(その時間に検査官が来る(かもしれない)ので必ずそこにいないといけない。3回連続して無視するとドーピングと同等に扱われ二年間出場停止)、視野が狭い人は本番に強い=我に返らないことが重要=技術にフォーカスする、という興味深い話もありました。スポーツ心理学では、コントロールできないものは考えない、ということで、他人と未来はコントロールできないもの(=他人と未来は排除する)、とのことです。またパラリンピックで注目されましたが、日本製の義足を世界中のアスリートが求めてくるそうです。日本の義足は痛くなく、肌に接するものは日本のものがいいとされ、3Dプリンターでは決して解析できないそうです。競技用義足のマーケットは極端に小さいですが、ひざの痛みに苦しんでいる人向けに衝撃吸収ができればマーケットは大きく、さらに直立二足歩行をサポートする、という観点で市場を見ればもっと大きい、というお話もありました。