WCJ Webinar 欧州から見るコロナ情勢、これからをどう考えるか2

ディスカッション!

 

 

・会場アンケートの質問と回答選択肢の例は以下の通り。結果を見ながら、セッション1~3それぞれで実に多くの話題を取り上げました。

・会場からの回答では、制限期間中は、結構な割合が「1回程度出社あるいは出社せず」、現在もそれなりの人数が引き続きWork From Homeでした。もっとも、これにはサンプル・バイアスがあり、世間平均では、週数回~ほぼ毎日がもっと多い印象とのコメントが会場からも寄せられました。

・今後の予想として、「それなりに変化して在宅勤務と通勤の組み合わせになる」回答が多く、ここで、オンライン(リアル)とオフラインをどう組み合わせるかという議論になりました。オフラインの会議にオンライン参加者が混ざると疎外感が生じるので、オンラインにするのであれば100%そうすべきだ、オフラインで実現していたことを無理にオンラインに置き換えようとするのはうまくいかないことも多い、ただしオンラインではつかみにくい「雰囲気」や「雑談」を取り込む工夫は有用、など。実際に体験しているならではの意見や観察がたくさん挙がりました。

・コミュニケーションについては、会社で多数の人が集まったり、リアルに会うことで感じ取ることのできる非言語の情報伝達をある程度にせよ置き換えることは可能か、オンラインで元気になる人がいる一方で言語化につまずく人がいる、結果しか見てもらえなくなり過程の努力が評価されない、マネジメントは場の管理ではなく成果によりメンバーの働きを評価しなくてはならなくなる、などこれも様々な意見や観察が出ました。こうしたコミュニケーションの課題は、以前から、海外拠点との間や、社内の異なるグループの間である程度は存在していたものであり、在宅勤務が一般化して、より多くの人がそれに気づいたという指摘もありました。

・もうひとつ、熱心に語られたテーマは、今回の在宅勤務は、お子さんの保育園や学校や休みになり子育てと仕事を同時にやることになったという点で、通常の在宅勤務とは似て非なるものだという点です。これが理解されずに、今回の経験をもって在宅勤務は難しいという評価になるとすれば、それは事情を理解していない経営だというのがパネルの結論です。

 

議論の時間は全く足りず、3セッションとも時間を延長したにもかかわらず用意していたアンケートの一部は幻に終わりました。次のWebinarの機会があれば、今度はぜひ未来に向けたディスカッションをしたいと思います。ぜひ、皆様も今回のWebinarに対する感想、今後の希望テーマなどぜひお寄せください。そして、次回は(次回も)ご参加ください!